なぜカモはあんなに可愛いのか。私がカモの魅力を語ろう。
眠い。もうすぐこちらは真夜中の12時である。ベッドに入ってぼーっとしながら携帯を眺めていると「なぜカルガモの引越しは人気なのか」とやらについて書いたyahooニュースの記事を見つけた。
そもそもカルガモの引越しがそんなにメディアで取り上げられたり、SNSで話題になっていて、人々の関心が集まっているなんて知らなかった。しかしこの様子だと、カモを可愛い、と思って眺めている人口は私の想像以上に多いのかもしれない。
何を隠そう、私もカモが好きだ。大好きだ。動物園に行ったら奥のライオンやらキリンを見に行くより、入ってすぐの池にいる、しかも恐らく動物園に管理されているわけではなくただ住み着いているだけのカモを眺めるだけで何時間も時間を過ごせるくらい好きだ。
今日は、カモ好きな私が語る「なぜカモはあんなに可愛いのか」について書こうと思う。カモ好きなあなただったら共感してくれるであろうし、「別にカモ好きというほどでもないけど、気にはなってる」というあなたにはカモの魅力を知る一歩として読んでもらえたら嬉しい。
ここからはカモの可愛さについて過剰書きスタイルでまとめていこうと思う。
1. フォルム
カモの可愛さその一は、なんといってもあのフォルムである。丸くてつるんとした頭から首のなめらかな曲線、そしてぽてっと丸い体。首を伸ばしている時も可愛いが、縮めて全体的にモチのように丸くなってしまっている時がより可愛い。それにあの平たくて大きいクチバシも可愛い。
2. 歩き方
あのヨチヨチとした歩き方!水かきのある足でペタペタと地面を歩くのが面白い。さらに歩くたびにお尻が揺れて、後ろ姿が愛らしい。
3. 水面での移動が結構早い
陸ではヨチヨチと歩くのに、水面では結構早くスイスイと泳ぐ。そのギャップが面白くていつまでも見ていられる。やはり流石、水鳥だなあ、水の中ではスイスイなんだなあ、と見る度に思う。
4. お尻
カモが水から上がるとプルプルと尻尾を震わせる。その時のお尻がなんともいえず可愛い。あと、カモが水中に顔を入れてお尻だけを水面から出してまるで横溝正史の犬神家のようになっている時。あれもカモのお尻が見えて可愛い。(なんのことか分からない!という人は「カモ 犬神家」で画像検索してみてね!)
5. 地味目の色にオレンジの足
カモは大抵、白、黒、茶、濃い緑、など地味目の色のものが多い。そんな地味な色の体からニョキッと伸びるオレンジの足が可愛い。
6. コガモがふわふわ
大人のカモはつるん、とした感じだが、コガモはふわふわでぬいぐるみみたいだ。よくあんなにふわふわな体なのに水を弾くよなあ、と感心させられる。
7. 雨の日でも大丈夫、カモだから
雨の日の公園はいつもより静かで生き物の気配がしない。鳩や雀はどこかで雨宿りをしているのだろうし、散歩に来ている犬なんかもいない。それなのに、カモは楽しそうに歩いている。
「だって、カモだから」
「雨降っても大丈夫」
「ね、濡れても大丈夫」
「だって、カモだから」
って感じでポテポテと歩いて芝生をついばむ。雨は嫌いだが、静かな公園を我が物顔で歩くカモが見られる雨の日は好きだ。
8. 二羽で行動
カモは二羽で行動しているのを見ることが多い。そして、どっちか一羽に近付こうものなら、もう一羽がガアガアと警戒音を出しながらパートナーに危険を知らせる。カモも友達とか恋人とかいるんだよなあ、と改めて動物も人間と同じく感情とコミュニティーがあることを感じさせられる。
9. 中の白い羽毛
外はつるんとした水を弾く羽だが、中は白くてふわふわとした羽毛が生えている。カモが羽繕いをしている最中に中の羽毛が見えたりすると、なんだかカモの秘密を見たような気になる。そしてふわふわな感触を想像して「うぅう〜、抱きしめたい〜」と悶える。
10. カモの親子
これは上のyahooニュースに書いてある通り、母ガモの愛情が見れるのが良い。そして基本的にコガモたちは母ガモの周りを離れない。コガモがひたすらにお母さんの後をついて歩くところとか、陸で休む時も母の近くにヒシッと集まっている様子なんかは見ていてほっこりする。コガモ同士で夢中で遊んでいて、他の子達と離れてしまったことに気付くと、離れていたコガモたちが彼らの全速力で水面を走るようにして他の子達の元へ戻る様子なんかも面白い。
他にもカモの可愛さポイントをあげるとキリがないのだが、カモの可愛さを存分に理解するには、やっぱり実際に目で見て欲しい。それも、少なくとも30分くらいはじっと見ていると良い。カモ達がたくさんの違った顔を見せてくれる。
あと、家の近くにカモが集う池なんかがあったら、毎日通って見てみることをお勧めしたい。ボスっぽいカモ、長老っぽいカモ、友達とガアガア陽気なカモ、控えめなカモ、いつもは違う池にいるけどちょっと遊びに来たカモ、カモ夫婦、などなど、カモにはカモの世界があることに気付く。
最後に、カモの正面顔というのが私のお気に入りだから、その画像でしめよう。カモの魅力について書いていたらあっという間に深夜一時半を回ってしまった。おやすみなさい。
(*全てのカモの写真はフリー素材です。)