みつあみマラサダ日記

アメリカ、虹の州在住のみつあみマラサダが、日常のあれこれ、お気に入りの食べ物や生活雑貨、ふと考えたことなどをのんびり書いていきます。

ゴマに見る、料理における「そのひと手間」

初めて、ゴマを、買った。

 

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なんのことかと思われるかもしれないが、私にとってこれはちょっとしたニュースである。家庭によって常にストックしてる調味料というものは各々だと思うのだが、ゴマは私の家では常備調味料に入らず、ゴマを使うレシピはことごとく避けるか、ゴマ無しで作るという強行突破を続けていた。

 

小さい頃から、ゴマは、おにぎりの上のごま塩以外、余り馴染みがなかったように思う。ほうれん草のゴマ和えなんて、とんでもなくポピュラーな一品も自分で作ったことはない。私の中で、ゴマはあると風味がいいけれど、無くても困りはしない、そんな立ち位置だった。ゴマが大好物!というわけでもないし、お惣菜やレストランで見かける度に、「ゴマってそういえばあまり買わないなあ・・・」などとぼんやり思っていたものの、特にゴマを目掛けてスーパーに行くことなどなく今日に至った。

 

しかし昨日の買い出しの途中に見つけた、ゴマ。もしや、これがあることで料理の幅がぐっと広がるのでは。今まで無くてもどうにかなっていたものの、あったらものすごい活躍を果たしてくれるのではなかろうか。ゴマを買うことによって、今度は「ゴマ レシピ」なんて検索するようになるのではないか。ヒシッとゴマのボトルを掴み、レジへと向かう。

 

キッチンでゴマをいそいそと取り出して、作ったのはきゅうりとトマトの中華風サラダだ。中華ダレにはゴマが良くあう。具材を切って、タレを回しかけ、最後に散らすのがゴマだ。香ばしい香り、そして緑、赤、茶色のボウルにパッと温かい色味を足してくれるゴマの食欲をそそること。

 

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料理ってこういうことなんだよなあ、とつくづく思う。たこ焼きの上の青のり、長芋のすりおろしの上の刻み海苔、そして中華風サラダの上のゴマ。このちょっとしたひと手間が料理をグッと「それらしく」してくれる。ケーキの上のミントとか、オムライスの上のパセリなんかもそうだろう。普段冷蔵庫の中になければ省略してしまうようなものも、思い切って買ってみることでなんだか食卓がより楽しみなものになるのかもしれない。

 

お好み焼きの生地に足す天かすとか、だし巻き卵に添える大根おろしとか、揚げ出し豆腐の上のおろしたての生姜とか・・・あげるときりがないが、ちょっとこれから「そのひと手間」をもう少し大事にしようと思ったお昼どき。

 

たくさんゴマがあるから、明日はチョイサム(菜心)を使ってほうれん草のゴマ和え風を作ろう。