みつあみマラサダ日記

アメリカ、虹の州在住のみつあみマラサダが、日常のあれこれ、お気に入りの食べ物や生活雑貨、ふと考えたことなどをのんびり書いていきます。

文章欲を満たすために:ブログを始めてみた。

文章を書くのは昔から好きだった。

 
小学校の時は居間にあった四角い箱みたいなパソコンでカタカタと自己流エッセイを書いていた。庭でモロヘイヤなんぞという食べ慣れない植物の種を植えてみたこと、これまた庭に生えたシソの葉で母がシソドレッシングを作ろうとしたけど失敗したこと、なんかを面白おかしく書くのが楽しかった。書き終わると、プリントアウトして、クラスの絵が得意な友達に頼んで表紙まで描いてもらって、ホチキスで留めては何度も読み返して満足していた。
 
中学、高校の時も文章を書くのは大好きだった。作文とその推敲は楽しくて何時間でも出来た。受験に出てくるような「この作者の言いたいことを100文字以内でまとめなさい」といった類の問題も結構好きだった。国語の時間に、物語や論文を読んでその作者が使っている倒置法や比喩、強調なんかの作文テクニックを先生が解説する時間が待ち遠しかった。学んだことを使って家でまた自己流エッセイを書けるからだ。
 
大人になってから好きな作文をするという機会がめっきり減ったように思う。大学の間は課題の論文をたくさん書いたが、昔のような高揚感はあまり無かった。というのはきっと、論文にはある程度の型があって、椎名誠風エッセイが好きな私としては、書いていて全く楽しく無かったのである。かといって、敢えて好きな文章を書くためだけに机に座るという時間を確保してこなかった。学校に行って、バイトに行って、帰ってきてメシフロ課題をこなすと、気付いたら深夜になっていてベッドに倒れ込む毎日だった。
 
そして最近無性に、「文章を書きたい!!!」と思うようになった。「書きたい。」ではない。「書きたい!!!」とびっくりマーク3個つく程に思うようになったのである。
 
手書きだと編集が面倒臭い。赤ペンやら鉛筆でぐしゃぐしゃに推敲してある原稿用紙というのも文章完成までの過程が残っていて愛着が湧いてしまうのだが、やっぱり今はデジタルが楽である。増してや、もしかしたら、ひょっとしたら、自分の文章を他人に見せたいかもしれないという自己欲に気付いてしまったから、余計にブログが便利である。
 
ということで、また文章を書き始めようと思う。
 
シルバーとブラックがスタイリッシュな私のMacBookエアーで文章を打っている今、幼い頃にカタカタと少し黄ばんだキーボードをいじっていた時と同じ高揚感を心のなかでしんしんと感じている。